介護サービス事業所の淘汰の時代
全国の介護サービス事業者の倒産が1~11月で135件となり、過去最多だった2020年の年間件数を既に上回ったことが8日、東京商工リサーチの調査で分かった。うち、施設に通うデイサービスやヘルパーによる訪問介護など、高齢者の日常生活を支援する事業者が8割を占めた。代わりの受け皿がなければ健康が悪化する懸念がある。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う利用控えや物価高騰が経営を直撃したことが背景だ。
⇒介護事業者の倒産、過去最多 通所・訪問8割、コロナや物価高(共同通信)
介護サービス事業者の倒産が
過去最多を記録しているというニュース
2000年に介護保険制度が始まってから
介護サービス事業者の数は
右肩上がりで増え続け
ここ数年では
介護事業所の数は飽和状態となり
サービスの質がともなわない事業所は
淘汰される時代になる
との声もありました。
倒産の要因について
”新型コロナウイルス感染拡大に伴う利用控えや物価高騰”
とあげられていますが
利用控えや物価高騰の影響については
全ての事業所に共通する要因です。
多くの事業所は
利用控えや物価高騰の影響を受けながらも
運営を継続できています。
実際に倒産した事業所は
ほんの一部の事業所になり
考え方によっては
サービスの質がともなっていなかったり
適切な運営が行えていない事業者が
淘汰された
とも言えるかもしれません。
本当にサービスの質が良い事業所や
地域の評判の良い事業所であれば
例え一時的に利用者が減ったとしても
すぐに利用希望者が集まります。
しっかりと運営ができている事業所であれば
いざという時に資金の確保ができていたり
国や自治体による臨時的な対応や支援制度なども
うまく活用しながら運営を継続しています。
サービス事業所の淘汰が始まっている
と考えると
それぞれの事業者は
さらなるサービスの質の向上や適切な運営ができるよう
努力が必要になってきそうですね。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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