AIを活用した認知症ケア

8月21日

厚生労働省の専門部会で

アルツハイマー病の新薬

「レカネマブ」の使用を認めることを了承した

というニュースがありました。

エーザイ認知症薬「レカネマブ」承認へ 厚労省部会了承(日本経済新聞)

 

ただし

新しい認知症薬が出たから

もう認知症の心配はない

といわけではなく

 

あくまで

根治につながる薬ではないこと

対象者が「早期段階」の患者に限られること

などの理解も必要です。

認知症に対しては

薬はあくまで補助と考え

生活環境やコミュニケーションを調整することが第一

とも言われています。

 

認知症ケアについて調べてみると

いくつかの具体的ケア手法を

見つけることができます。

 

その中でも

認知症当事者の声に耳を傾け

一人の人間として尊重しながら向き合う

「パーソンセンタードケア(PCC)」

に関するニュース記事に

興味深い内容が掲載されていました。

 パーソンセンタードケア研究会(仙台市)の講師寺田真理子さんは、利用者の生活歴を知ることが大切と言う。例えば、夜遅くまで寝付かず、介護職に不眠症かと思われていた女性は、若いころ和裁の仕事で遅くまで起きていたため、それが通常の生活スタイルだった。外を出歩いたり突然怒り出したりするなど、介護者を戸惑わせる行動も何らかのメッセージがある。寺田さんは「相手の気持ちに寄り添い、相手の世界を尊重してケアすることが大切」と話す。
 人工知能(AI)を活用したPCCの取り組みも進む。ベンチャー企業Aikomi(アイコミ)(横浜市)は、認知症の人の生活・仕事歴や趣味などを家族から聞き取り、思い出の写真や音楽などで二十分の動画を作成。本人が家族や介護者と一緒に見て、笑ったり指さしたりする反応をAIが分析し、新たな動画を定期的に配信している。約五十人が利用したといい、同社の最高科学責任者(CSO)のニック・ハード氏は「会話が増えたり、集中力が高まるなどの効果がある」と話す。

認知症 自分らしく生きる パーソンセンタードケア(PCC) 「五つの尊重」大切(東京新聞)

 

今では

AIを活用した認知症ケアの取り組みも

進んでいるようです。

 

人と人との関わりの中では

どうしても感情的になってしまう部分もあり

 

その感情的になる部分が

介護する側にも

介護される側にとっても

ストレスになってしまうことがあるため

 

AIを介入させた取り組みは

有効活用できるのではないかと思います。

 

リンク先の記事では

AIの活用についてだけでなく

認知症ケアにおける大切なポイントについても

記載されていますので

ぜひ参考にしてみてください。

 

今後の

AIを活用した認知症ケアの取り組みについても

注目していきたいと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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