BPSDとは?
BPSDとは・・・
「認知症の行動と心理症状」を表わす英語の「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」の頭文字を取ったもの。これを直訳すると「認知症患者にしばしば生じる、知覚認識または思考内容または気分または行動の障害による症状」となります。
具体的には、心理症状として、妄想、誤認、幻覚、うつ、アパシー(無気力)、不眠、不安があげられています。行動症状として、徘徊、焦燥・攻撃性、介護に対する抵抗、不適切な性的行動、破局反応、夕暮れ症候群、叫声、不穏、文化的に不釣り合いな行動、収集癖、ののしり、つきまといが示されています。
簡単に言ってしまえば、認知症の方の特徴的な症状になります。
ただし、これらの症状の一部がみられたからといって、すぐに認知症と判断しない方が良いかと思います。
例えば、生活習慣の変化から、無気力や不眠の症状がみられる場合があります。
また、体調の変化から一部の症状がみられることもあります。
以前にも記載しましたが、耳が遠くなることによって、誤認や攻撃性につながることもあります。
安易にBPSDだと判断してしまうことは、
ご本人の自尊心を傷つけたり、ストレスによるさらなる症状の悪化にもつながりかねません。
BPSDという言葉を聞いたとき、その症状が本当に認知症からくる症状なのかどうか
お医者さんや介護の専門家に、改めて相談してみても良いかと思います。
投稿者プロフィール

- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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