CCRCという新たな生活拠点

CCRCとは・・・

高齢者が健康なうちに入居し、終身で過ごすことが可能な生活共同体をCCRC (Continuing Care Retirement Community)と言います。「アクティブシニアタウン」と言い換えることもできるこの集合住宅の考え方は、1970年代のアメリカで始まりました。
その最大の特徴は、入居者がすべてシニアであり、なおかつ元気で充実した生活をしていること。健康な食事、充実したアクティビティと、趣味仲間がいるコミュニティだからこそ可能な、理想的な共同体なのです。

スマートコミュニティとは(スマートコミュニティ稲毛)

日本でも

介護施設だけでなく

サービス付き高齢者向け住宅など

健康なうちから入居できる施設も

増えていますが

 

サービス付き高齢者向け住宅の中で

健康維持のための活動が積極的に行われているか

と聞かれると

そうでもない

という施設も多いかと思います。

 

また一方では

介護サービスの利用を前提として

入居してもらうような施設も

多くあります。

 

海外にあるCCRCと

日本の高齢者施設とでは

その在り方は異なり

 

日本でCCRCと言える場所は

まだまだ限られているかと思います。

 

 

先日

介護サービスを受けられないために

移住する高齢者が増えている

というニュースがありましたが

北海道新聞は、道内全179市町村を対象に介護に関するアンケートを行った。望む介護を受けられずに転出した住民がいると回答した自治体は75市町村に上り、介護サービスの自治体間格差が人口流出の要因になっている実態が浮かんだ。また、9割に当たる155市町村が介護サービスの担い手が不足していると回答した。129市町村が人手不足を補うため介護事業に従事する外国人を受け入れていた。

地方から高齢者が去ってゆく 介護理由の住民転出75市町村(北海道新聞)

 

北海道に限った話ではなく

孤立化が進みそうなエリア

インフラが整備されていないエリア

災害リスクが高いエリア

などに住む高齢者は

 

介護を必要とするしないに関わらず

積極的な移住を

検討する必要があるのではないかと思っています。

 

そうなったときに

CCRCのような

健康維持を目的とした

コミュニティが

多くの地域に存在していると

良いのではないかと思っています。

 

 

どういった場所に

どの程度の規模で必要になるのか

入居する際や生活の費用の部分

サポートする人材の部分だったりと

検討が必要な内容は多いかと思いますが

 

地方で暮らす高齢者が

移住を検討したくなるような場所を

整備しておく必要があるのかもしれません。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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