認知症介護に関する調査

ライフネット生命保険株式会社が

2024年2月に

認知症介護経験者500名と

認知症介護未経験者500名を対象に

認知症に関する調査を実施しました。

ライフネット生命保険 認知症に関する調査を実施(pdf資料)

今回のアンケート調査について

個人的な意見としては

・認知症の投薬治療について
・軽度認知障害(MCI)の段階で治療すれば、健常な状態に回復する可能性がある

という質問の文章については

 

「薬で治療ができる」

「薬を処方してもらえれば大丈夫」

という認識につながりそうで

不安を感じてしまいます。

 

もちろん

薬によって症状が落ち着くケースもありますが

大きく影響を及ぼすのは

その方の生活環境だと考えています。

 

和歌山県立医科大学附属病院

認知症疾患医療センターのサイトでは

認知症の方への対応方法について

以下のように記載しています。

認知症は治療よりも療養が大切な病気です。お薬はあくまで補助だと考え、生活環境やコミュニケーションを調整することが第一です。ご本人が困っていることを具体的にリストアップして、それぞれの問題点に対してサポートできることをご家族や介護スタッフと一緒に考えましょう。ご本人の負担を軽くし、不安を少なくするだけで気力やコミュニケーションの改善がみられることも多いのです。失敗はできるだけ指摘せず、さりげなくサポートしましょう。ご本人のプライドや価値観を尊重し、笑顔で接するだけで症状は良くなります。

認知症のお薬について(和歌山県立医科大学附属病院 認知症疾患医療センター)

 

 

アンケート調査結果の中でも

■認知症介護経験者が、介護を経験して「事前にやっておけばよかったこと」

の自由記述にある

【早い段階での受診や対策】について

・事前にすることは難しいと思うが、疑いが出た時すぐに受診すればよかったかもしれない(女性 60 代)
・あれ?と感じた時点で、親族と深い話をし、対策を講じるべきだったのかと思いましたが、なるようにしかならないものだとも感じております(女性 50 代)
・かかる前から誰でも認知症になる可能性があることを理解しておく。家族の様子がおかしいと思ったら、躊躇せず医師の診断を受ける(女性 60 代)
・数年前、親との会話の受け答えに違和感があった。あの時、受診していれば少しは発症や進行が遅れたのではないかと今でも思っています(女性 50 代)

という意見は

ぜひとも参考にしていただければと思います。

 

認知症の調査やアンケートを行ううえでは

理解を深めたり

正しい認識をうながす機会にもできると

良さそうですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。