高齢者施設におけるワクチン3回目接種の対応策

昨日のブログの内容の補足になりますが

高齢者施設における新型コロナワクチン追加接種状況調査結果において

2月末までにワクチン接種が完了しないという高齢者施設が

全体の約26%ありました。

 

1つでも多くの施設で

2月末までの追加接種を完了させるために

接種が完了しない主な理由に対して

対応策が示されていました。

予防接種(追加接種)に係る実施の徹底と進捗状況の実態調査への依頼について(pdf資料) 

 

資料の4ページから7ページに

4つの主な理由に対して

それぞれの対応策が記載されています。

 

また

早期に追加接種を完了させるための参考事例として

【特定施設入居者生活介護】住民接種と組み合わせた自治体の対応が有効
⇒入所者については施設内で接種することとしたが、従事者については自治体が設置した接種センターでの接種を案内した。

【特定施設入居者生活介護】自治体による対応が有効
⇒可能な限り、2月中に接種できるよう、ホームが主体となって協力医療機関と連携/調整した。調整がうまくいかないホームに関しては、自治体が仲介し、協力医療機関以外での接種を調整した。
【特別養護老人ホーム】自治体の臨機応変な対応が有効
⇒ B町では、体調不良などで所定の日に接種できない入所者のために、福祉課やコロナチームの調整により、改めて施設に来てくれるよう手配してくれることになった。

【介護老人保健施設】自治体からの連絡が有効
⇒ C市から早期接種のメリットについての連絡があり、事業所の判断のもと同一法人の医療機関で接種することとした。

【介護老人保健施設】自治体からの連絡が有効
⇒接種券無しでも進めてよいという連絡がD市からあり、実施した。
【認知症対応型共同生活介護】自治体の臨機応変な対応が有効
⇒法人で入居者・職員の名簿をE市に提出し、3回目接種券を法人で一括受領した。

という具体的な内容も示されています。

 

今回の通知は

厚生労働省から自治体へ向けた通知のため

自治体が検討できる対応策を中心に記載されていますが

 

こういった事例を参考にして

高齢者施設側から

自治体へ問い合わせてみても良いかと思います。

 

3回目接種の予定が立てられないという事業所については

今回の資料を参考に

あらためて今後の対応を検討してみても良いかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。