テレビ電話を使った緩和ケア

コロナ禍で家族と会えない終末期医療の現場にテレビ電話面会を

といった呼びかけのクラウドファンディングが立ち上がっています。

 

緩和ケア、終末期医療に携わる医師が

少しでも患者さんのつらさを和らげたいという想いで立ち上げた取組みになります。

 

そして、この取組みを立ち上げるきっかけは、高齢のご夫婦とのやりとりからだったそうです。

以下、プロジェクト本文から抜粋した内容になります。

ある患者さんは高齢の夫婦で、奥様が末期がんのために入院されていました。家族は夫しかおらず、自宅で看病は難しいからという理由で、面会できないことを了解の上での入院でした。患者さんは体力が弱っていて、声もかすれてほとんどでない状況で、しかも持っておられる携帯電話はガラケーのみ。電話してもほとんど会話できないので、看護師がショートメールでメッセージのやり取りをすることしかできませんでした。

そこで私費を投じて用意したタブレットを用いてテレビ電話面会を行ったところ、まず夫が「うわー、顔が見れた。嬉しい。こんなに幸せなことはない。」と喜んでくれました。そして入院中の患者さんもうまく声は出せないものの、それまで沈んでいた表情が一変、笑顔を取り戻しました。電話を切るときも、一生懸命に手を振って「また今度ね」と必死に伝えていました。

 

 

もちろん直接会えるのが、一番うれしいことかと思いますが、

声が聞けるだけで、顔が見られるだけで、

気持ちが明るくなることがあります。

 

今、会いたくても会えない状況が続いている人もいるかと思います。

直接会えなくても、顔や声だけでも届けられると

お互いの安心につながり、心も明るくなるかもしれません。

 

離れて暮らす家族や友人には、

メールやラインの文章だけでなく

できれば電話で、できれば表情も見えるように

連絡がとれると良いかもしれません。

 

なお、

コロナ禍で家族と会えない終末期医療の現場にテレビ電話面会を

は、6月30日午後11時まで受け付けているとのことです。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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