何もしないリスク

自粛生活が続く中で

今まで、介護サービスを利用していた人が

感染予防のため、サービス利用を停止している

というニュースがあります。

 

確かに、デイサービスなど通いのサービスでは

実際に集団感染が発生している事例もあり、

事実、複数名が集まり、会話をしたり、食事をしたり、入浴したりと

感染のリスクが高い状況を心配になるかと思います。

 

ご自宅で介護できる環境、少しでも体を動かせる環境が作られるなら

しばらく利用を控えるのも問題ないかと思います。

 

ただし、もしご自宅で何もしない状態が続くのであれば

心身機能の低下につながるリスクも考えておくべきことと思います。

 

今、利用を控えることで、心身機能が低下し

万が一、寝たきりになってしまうことがあれば、

介護にかかる費用、医療にかかる費用が

今まで以上に増えることが想定されます。

また、家族の介護の時間も増えれば、その分自由な時間が削られ

介護離職のリスクも高まります。

何より、自分自身で何もできない状態になってしまえば

そのご本人が一番苦しむことになりかねません。

 

 

確かに、高齢者にとって感染リスクは避けたいところですが

もし、ご自宅でなにもしない状況が続くようであれば

今後の介護に関するリスクも十分に検討すべきことと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。