介護サービス負担割合増に対する意識調査

日本デイサービス協会では

「自己負担原則2割導入における利用者意向アンケート」を実施し

その結果を公表しています。

財務省からの自己負担原則2割導入提言 における利用者意向調査結果(日本デイサービス協会 pdf資料)

 

アンケートの実施期間は

2022年5月23日~6月5日

対象者は

デイサービス利用者と利用者家族

調査結果として気になる部分は

実際に2割負担となった場合に

今後のサービスの利用をどうするかという質問に対する回答

「今と変わりなく利用する」が全体の46.6%と最多となった。

一方、「利用回数を減らす」を筆頭に「利用を中止する」「利用時間を短くする」「加算サービスを止める・減らす」等、何らかのデイサービスの見直しを行うとした合計が30.4%となり影響の大きさが判明した。

また、「デイサービス以外のサービス利用を減らす」についても7.0%の方が選択した。

「今と変わりなく利用する」という回答が最多とのことだが

46.6%の割合

 

半分以上の方は

サービスの見直しをするか

どうするかわからない

という反応になります。

 

単純に

費用負担が増えれば

これまでの介護サービスの利用を制限する人が増える

と考えた場合

 

家で何もしない時間が増え

体力や筋力の低下

認知機能の低下につながる人も

増えることが考えられます。

 

そうなると

ますます介護は必要となり

家族の負担が増え

介護離職の問題にもつながりかねません。

 

また

家では介護が難しい場合には

介護施設への入所希望者が増え

介護費用負担まで増えるという

悪循環となることも想定されます。

 

今後の高齢化も考えると

社会保障費の抑制は必要なことかとは思いますが

サービスを制限してしまう人が増え

結局費用も増えてしまった

ということのないように

調整が必要そうですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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