外部サービスを活用する高齢者施設での感染症対応

現状の新型コロナウイルス感染症の急拡大の中

高齢者施設での感染も増えてきている状況です。

 

24時間の介護付きの高齢者施設であれば

全てが施設内での対応になりますが

 

高齢者施設の中には

外部サービスを利用しているケースもあります。

訪問系サービスを利用して

施設にヘルパーや看護師さんに訪問してもらったり

通所系サービスを利用して

施設から介護事業所へ出かけたりするケースです。

 

外部サービスを利用する高齢者施設で

感染症の陽性者が発生した場合に

どう対応すべきか?

 

都道府県や自治体のサイトを探しても

具体的に明記されている情報は

見つけることができませんでした。

 

もちろん施設内での

感染防護具やゾーニングなどの対応は必要になりますが

 

外部サービスの利用については

それぞれの事業者判断とされるケースが多いかと思います。

 

同じ施設内に入所する入居者については

直接の接触や3密状態などがなければ

濃厚接触者とは判断されずに

外部サービスの活用はそのまま継続という場合もあれば

 

しばらくは入居者の外出をストップして

感染拡大がないか様子をみるという場合もあります。

 

個人的には

感染拡大の防止のためには

1週間程度外出や外部サービスの利用は控え

施設内で他に症状がでる利用者がいないか

様子観察いただく期間は必要になるかと思います。

 

結果的に感染拡大がなく

1人の感染者で収まれば

1週間の我慢により

これまで通りに戻すことができます。

 

万が一外部サービスの活用を継続し

陽性者数が増えるようなことがあれば

外部サービス事業者の職員

同じサービスを活用している利用者

その家族などにも影響を与えてしまう恐れがあります。

 

特に介護サービスを利用しているかたは

高齢者であり

基礎疾患も持つ人も多くいます。

 

リスクを考えすぎて

サービスが制限されてしまうのは

望ましくないことですが

 

確実に見えているリスクがある場合には

最小限に抑えられるよう

対応を考えていく必要があるかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。