小学6年のヤングケアラー

家族の介護や世話をする18歳未満の子ども「ヤングケアラー」について、政府は7日、全国の公立校に通う小学6年生を対象に実施した初の実態調査の結果を発表した。6・5%(約15人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答し、既に調査結果を公表している中高生同様に、低年齢層でも一定程度が家族ケアに追われる実態が判明した。一方、大学生への調査も初めて行われ、進学や就職の不安につながっている実態も分かった。

小6の6.5%「家族世話している」 ヤングケアラー初の児童調査(毎日新聞)

 

この実態調査では

「世話をしている家族がいる」という回答が

ヤングケアラーの対象となっているようですが

 

弟や妹の世話や家事なども含まれるため

実態より大きな数字が出ている可能性がある

とされています。

 

それでも

ケアがあるためにできていないことは「特にない」(63・9%)が最多で、「自分の時間がとれない」(15・1%)、「友だちと遊べない」(10・1%)が続いた。また、相談経験の有無は「ない」が76・1%に上った。

という内容は気になります。

調査の検討委員会座長を務めた大阪歯科大の濱島淑恵教授は、児童について「子どもがケアの状況を理解したり、負担を自覚したりするのは難しい。だからこそ、支援には周囲の気付きが大切。先生や福祉の専門職、地域の民生委員ら周りの大人側の啓発を進める必要がある」と指摘。

 

小さい頃から

毎日家族のケアをしていれば

ケアをすることが当たり前になり

それを負担と自覚することができないかもしれません。

 

以前のブログでも紹介していますが

ヤングケアラーの実態については

メディアでもよく取り上げられるようになってきています。

子どもの頃から

家族のケアに時間が必要であれば

遊びや勉強の時間が削られてしまいます。

 

もしかしたら

学校では周囲との話題についていけずに

孤立してしまっているかもしれません。

進学や就職についても

家族のケアを優先しようとすれば

制限されてしまうかもしれません。

 

 

厚生労働省では

ヤングケアラーの特設ページを用意しており

ヤングケアラーの現状や

ヤングケアラーに関する相談窓口など

情報を掲載しています。

子どもが子どもでいられる街に(厚労省)

 

ぜひ多くの人に現状を知ってもらい

周りの大人が気づき

子どもたちを支援できるような

環境作りができればと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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