熱中症をあなどらない
連日の猛暑により
熱中症の疑いで病院に搬送される人が増えている
というニュースが出ています。
東京都内では29日、熱中症の疑いで男女合わせて215人が病院に搬送され、2日続けて搬送された人の数が200人を超えました。
このうち、29日は70代から80代までの6人が重症、50代から80代までの5人がより深刻な「重篤」だということです。
⇒東京都内 熱中症の疑いで きのう215人搬送 2日連続200人超(NHKニュース)
厳しい暑さが続く中、都内では今月に入ってから熱中症の疑いで死亡した人が11人と、6月としては少なくとも過去10年で最も多くなったことが、東京都監察医務院などへの取材で分かりました。
警視庁や東京都監察医務院によりますと、都内では今月に入ってから29日までに熱中症の疑いで、40代から90代までの男女合わせて11人が死亡しました。
年代別に見ますと、70代と80代がそれぞれ4人と最も多くなっています。
熱中症の疑いで死亡するケースもあります。
エアコンがついていない部屋で
高齢者が亡くなっているケースもあったようです。
また
「かくれ脱水」と呼ばれる状態について
高齢者は特に注意が必要とのこと
専門家は、体の水分の量が減り熱中症のリスクが高まっているのに、自覚症状がない「かくれ脱水」と呼ばれる状態に、注意するよう呼びかけています。
熱中症に詳しい兵庫医科大学の服部益治特別招聘教授によりますと、ふだんの体内の水分の量は成人で60%ほど、65歳以上の高齢者で50%から55%ほどだということです。
こうした体内の水分の量が減っても、脱水症の症状がはっきり出ず、自覚症状がない状態が「かくれ脱水」と呼ばれ、脱水症の一歩手前の段階で、熱中症のリスクが高まるとしています。
特に体内の水分量が成人より少なく、のどの渇きなどを感じにくくなっている高齢者は注意が必要です。
⇒熱中症リスク高いのに自覚症状がない “かくれ脱水”に注意を(NHKニュース)
「かくれ脱水」の対策として挙げたのが「こまめな水分補給」と「食事」で、のどが渇いていなくても1時間にコップ1杯を目安に水分を補給するとともに、食事でも水分を補給できるため、できるだけ3食とることが大切だとしています。
また、運動不足で筋肉の量が減らないように、エアコンをつけた室内で無理のない範囲で、しゃがんだり立ち上がったりして体を動かすことも重要だとしています。
毎年エアコンはほとんど使わずに過ごしているから
今年も去年と同じで大丈夫
という人は特に注意が必要です。
年を重ねるとともに体の状態も変化しています。
家族や周囲の人が熱中症予防を呼び掛けたり
対策を促していきましょう。
厚生労働省でも
熱中症に関する情報をまとめたサイトを公開していますので
参考にしてみてください。
暑い日はまだまだ続きます。
こまめな水分補給と適切な温度調節を行いながら
元気に過ごしていきたいですね。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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