相談援助の基本

相談援助技術の基本として

アメリカの社会福祉学者のバイステックが定義した

「バイステックの7原則」と呼ばれる定義があります。

その7原則とは・・・

1.個別化
それぞれの相談は個別にとらえること
※同様の相談でも、個人の生活環境や背景は異なる

2.意図的な感情表現
相談者が表現したい感情をうまく表現できるように手伝う

3.統制された情緒関与
援助者は自分の感情をコントロールして対応すること

4.受容
その人をあるがままに受け入れること

5.非審判的態度
その人を非難しないこと

6.自己決定
その人自身に決定してもらうこと

7.秘密保持
その人から聞いた情報は他に漏らさないこと

 

相談援助の際には

この7原則に従って対応することで

相手との信頼関係の構築ができ

本音を引き出すことにも有効となります。

 

介護の相談対応を仕事としている方にとっては

当然理解している

という人も多いかと思いますが

 

常に意識しながら相談対応で実践できているか

と問われると

そのときの仕事の状況次第で

他のことを優先してしまう場面も

あるのではないかと思います。

 

例えば

本人や家族の選択が必要な場面で

話がなかなか前に進まずに

こちらから誘導してしまうようなことや

 

業務が忙しい状況では

時間を優先してしまうことなど

あるかもしれません。

 

「バイステックの7原則」

理解はしていても

実践できているかどうか

あらためて見つめなおしてみる時間も

必要かもしれませんね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。