研修義務化のニュース

2021年4月の介護報酬改定の中で

介護に直接携わる職員のうち

医療・福祉関係の資格を有さない者について

『認知症介護基礎研修』を受講させることが

義務付けられています。

 

ただし

3年の経過措置期間が設けられているため

実際には

来年度からが完全義務化の年度となります。

この研修義務化について

以下のようなニュースがありました。

厚生労働省は2024年度から、専門資格を持たず介護に携わる職員への「認知症介護基礎研修」を完全に義務化する。専門知識を身に付けた職員が多い一方、医療や介護に関する特別な資格がなく従事する人もいるため。認知症の人への対応方法や世話をする際の留意点を学んでもらう。
厚労省が20年に示したデータによると、介護職員のうち6%程度は特別な資格がなく働いている。

認知症研修、24年度に義務化 厚労省、資格ない介護職に(東京新聞)

 

ニュースの中で気になったのが

”介護職員のうち資格がないのは6%程度”

という内容

 

個人的には

無資格者はもう少し多くいるかと思っていました。

 

現状

デイサービスや有料老人ホームなどの職場では

資格がなくても介護職員として従事することができます。

 

資格がないと働くことができない

という条件があるよりも

無資格でも働くことができる

という方が

求人に対する応募のハードルを低くすることができます。

 

介護人材が不足している中では

無資格の人でも介護の仕事に挑戦してもらえるよう

できる限り応募のハードルを低くして

多くの人材を確保したいところです。

 

そんな中

今回の”研修義務化”のニュースは

無資格の人に

やっぱり介護職は大変そうだから

働くのはやめておこう

と思わせてしまうかもしれません。

 

事業者側としては

そうならないためにも

無資格の方でも

就職してから研修ができること

研修の内容が150分程度のものであること

しっかりと学んでから業務ができること

など

 

研修義務化が

負担なくできることや簡単にできること

業務にプラスになること

など伝えていく必要がありそうです。

 

”研修義務化”と言われると

その言葉を聞いただけで

なんだか面倒そう

と思う人もいるかもしれませんので

 

そう思われないよう

求人の際には工夫して

対応していくと良さそうです。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。