第207回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説

12月6日

岸田内閣総理大臣による所信表明演説が行われました。

首相官邸ページに演説の動画と全文が掲載されています。

第二百七回国会における岸田内閣総理大臣所信表明演説(首相官邸)

 

演説の内容は

以下の11のテーマでまとめられています。

一 はじめに
二 コロナ克服・新時代開拓のための経済対策
三 新型コロナ対応
四 経済回復に向けた支援
五 未来社会を切り拓く「新しい資本主義」
六 新しい資本主義の下での成長
七 新しい資本主義の下での分配
八 外交・安全保障
九 災害対応
十 憲法改正
十一 おわりに

 

介護分野に関わることとしては

七 新しい資本主義の下での分配

の中で

まずは、国が率先して、看護・介護・保育・幼児教育などの分野において、給与の引き上げを行います。
介護、保育、幼児教育の現場で働く方については、来年二月から三%、年間十一万円程度給与を引き上げます。
看護職の方を対象に、まずは、地域で新型コロナ医療対応など、一定の条件を満たす医療機関で勤務する方については、段階的に三%、年間十四万円程度給与を引き上げていきます。

という内容がありました。

 

10月8日の所信表明演説の中でも

分配戦略の柱の一つとして

看護、介護、保育などの現場で働いている方々の収入を増やしていくこと

と明言していましたので

 

今回は

収入を増やすという内容を

より具体的に示したかたちとなっています。

 

 

これから詳細について議論されることと思いますが

「どのように給与を引き上げるか?」

については気になるところです。

 

これまでの介護職員に対する処遇改善は

事業者がサービス利用者から

加算を算定することによって

職員に還元できる仕組みとなっています。

 

サービスの種類や処遇改善の取組み状況に応じて

処遇改善の割合が異なり

さらに

還元する割合は事業者にゆだねられているため

一律に給与が上がっているわけではありません。

 

年間十一万円程度

という具体的な金額まで示されていますが

どのように財源を確保して

どのような仕組みで給与を引き上げるのか

気になるところです。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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