終活で「断捨離」をする前に

「終活」という言葉は

最近では当たり前のように耳にするようになり

 

実際に終活として必要なことを考え

すでに実行している

という方もいるかと思います。

その終活で行うことのひとつに

身の回りのモノを整理する

今のうちにできるだけ物を減らす「断捨離」をする

ということが言われています。

 

身の回りのモノを整理することは

もちろん大切なことかと思いますが

「断捨離」をする前に

有効活用する方法がないか

検討してみても良いかもしれません。

 

昨日のブログでも紹介しましたが

福岡県福岡市にある

中村学園大学短期大学部では

高齢者から不要になった衣類を回収し

学生たちがリメイクやコーディネートをしてお戻しするという企画

『「ふるぎの未来」プロジェクト』~非接触・非デジタルの多世代交流

というプロジェクトが実施されていました。

『「ふるぎの未来」プロジェクト』~非接触・非デジタルの多世代交流(中村学園大学)

 

古着を持っていたことで

若者世代との交流のきっかけになり

リメイクされるまでのワクワク感を味わい

オシャレな服へと生まれ変わったときの喜びを感じ

自分でもリメイクしてみたいという意欲までかきたてられています。

 

終活を考えたときに

衣類の整理などは

ほんの些細なことかもしれませんが

 

うまく活用することで

まだまだ楽しめることがある

というひとつの事例があります。

 

高齢者の中には

ただ捨ててしまうよりは

誰かに有効活用してもらえた方がいい

と思っている方も多くいるかと思います。

 

ただし

どこで活用してもらえるのか

誰に相談したらいいか分からない

という人も多くいるかと思います。

 

今回の学生の企画のように

学校や企業側から

高齢者に対しての声かけができると

良いきっかけになるかもしれません。

 

また

福祉介護関係者などには

学校や企業と高齢者との橋渡し役として

間に入ってもらえると

良いかもしれません。

 

これからの時代の中で

孤立を防ぐための活動だけでなく

世代間での交流ができる場

高齢者が活動や参加ができる場は

ますます必要となってくるかと思います。

 

終活を考える高齢者に対して

うまくアプローチして

これからにつなげる活動なども

考えていきたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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