見られている意識
静岡県裾野市の保育園で元保育士3人が園児に暴行したとして逮捕された事件を受け、厚生労働省は不適切な保育が疑われるケースがわかった時点で速やかに自治体に報告するなど対応の徹底を求める通知を出しました。
⇒相次ぐ不適切な保育 厚労省が自治体に対応徹底求める通知(NHKニュース)
保育園での児童虐待のニュースが
話題となっていますが
高齢者介護の現場においても
虐待が問題となるケースが
たびたび取り上げられています。
介護の現場では
利用者や入居者の尊厳を守りましょう
人生の大先輩に対して敬意をもって接しましょう
などと言われますが
最初は意識していても
日々会話をしながら接していく中で
次第にお互いの距離が近くなり
言葉遣いや名前の呼び方など
変化することもあります。
タメ口になったり
あだ名で呼ぶようになったり
介護現場における
職員の言動が
その場では許されていたとしても
ケアマネジャーや家族が見たらどう思うか
また自分の家族が
介護職員に子ども扱いするような対応をされていたら
どう思うか
という意識を常に持っておく必要はあるかと思います。
なお
厚生労働省が示す
心理的虐待の事例の中には
② 侮辱的な発言、態度
・排せつの失敗や食べこぼしなど老化現象やそれに伴う言動等を嘲笑する。
・日常的にからかったり、「死ね」など侮蔑的なことを言う。
・排せつ介助の際、「臭い」「汚い」などと言う。
・子ども扱いするような呼称で呼ぶ。 など
と記載されています。
⇒市町村・都道府県における高齢者虐待への対応と養護者支援について(国マニュアル)
あだ名で呼ぶことは
心理的虐待に含まれると考えて良いかと思います。
利用者との距離が近くなり
親しみを込めて対応することは悪いことではありませんが
慣れてきたときに
自分自身の言動が
第三者から見られたときに違和感がないか
見つめなおす機会は作っておいた方が良いかもしれません。
虐待のニュースが話題となっている今
改めてチェックしてみても良いかもしれませんね。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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