地域ぐるみの防災対策
熊本県南部を襲った記録的豪雨では、同県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で14人の入所者が巻き込まれた。
球磨川の支流近くにある千寿園を濁流が襲ったのは4日朝。当時は当直の職員数人と集まった住民らが、寝たきりや車いすの高齢の入所者を1階から2階に避難させていたが、14人が心肺停止の状態で見つかり、その後死亡が確認された。
施設にはエレベーターがなく、避難に時間がかかったとみられる。
~日本経済新聞より引用~
福祉施設では、必ず避難計画を作成し
計画をもとに訓練を行うことを義務付けられています。
それでも、想定外のこと、想定以上のことが起これば、
大きな被害が出てしまいます。
実際に被災した時に訓練通りの動きができるとも限りません。
だからこそ、さまざまな状況を想定して計画を立て
訓練も、可能な限り実践的に行う必要があるのかと思います。
一方で、以下のようなニュースもありました。
広島市東区の矢田町内会は、支援を希望する高齢者一人ひとりの避難計画を作成。
自力で歩くのが難しい高齢者ら3人と面談。避難所への移動手段など希望を聞き、計画を作った。本人の同意を得て、防災士や役員ら24人が情報を共有。災害時にはLINE(ライン)で連絡を取り、近くにいる人が駆け付ける。
~時事ドットコムニュースより引用~
町内会で、個人ごとの避難計画まで作成しています。
自主防災会長さんを中心に地域全体がひとつになって
住民を守る計画を立て
町内会での避難訓練まで行っているようです。
冒頭のニュースでも住民が協力して支援していた状況がうかがえますが
地域全体で協力するという考え方は、より重要になってくるかと思います。
介護の事業所では、事業所ごとに避難計画作成を義務付けられてはいますが
事業所単体ではなく、地域全体で考え
地域で協力する避難計画を考える必要があるのかもしれません。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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