避難所のあり方

記録的な豪雨にみまわれている

熊本県人吉市の避難所の様子が放送されていました。

コロナ感染症対策を考慮した避難所とのことですが

災害の専門家からすると

体育館での避難は環境がひどすぎるとのことです。

 

理由としては

プライバシーがないに等しい環境

目隠しはあったとしても音は防げない

体育館のような環境では音も響きやすい

床にじかにマットや布団をしいて雑魚寝状態では健康も損ねやすい

周囲を大勢の人が歩きまわる中で床に座って飲食することも衛生的に大問題

 

日本で避難所の様子といわれると

いまだに体育館の様子が流れています

 

そんな中

2016年4月14日に発生した熊本地震の避難所として作られたのが

テント村でした。

アルピニストの野口健さんを中心に、行政を巻き込んで行われた取組みでした。

 

テントは家族単位でくつろげる空間となっており

プライバシーが保たれている

雨風にも強く作られている

何より体育館と比較すればストレスを感じにくい環境になる

同じ子供の声でも

公園で遊んでいる子供の声では不快にはならないが

新幹線の中で騒いでいる子供の声は不快に感じる

図書館であればなおさら

体育館という場所自体がストレスを感じやすい環境にもなっている

 

またテント村が設営された場所は陸上競技場

中央が人工芝でトラック部分がラバーになっており水はけも良い場所で

雨にも耐えられる場所を考えて選ばれた場所でした

 

以上の内容はこちらの書籍から引用しています。


全国の自治体、災害支援関係者には、ぜひ読んでほしいオススメ本です!!

 

 

今回は震災ではなくて豪雨という災害のため

おかれた環境は異なりますが、

避難所自体は、以前から変わらない様子がうかがえました。

 

今後の災害対策として

避難所のあり方は、見直すべきところがあるかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。