施設入所の選択肢を外さない

ご自宅での介護が困難になったとき

介護施設に入所する

という選択肢があります。

 

ただし

介護が必要になっても

最後まで自宅で過ごせるよう

支えることが一番の理想

という考えがあることによって

 

介護施設に預けた場合に

後ろめたい気持ちになるのではないか

自分自身が後悔するのではないか

などの不安を感じている人も

いるかもしれません。

そうはいっても

介護で大変なことは

介護される側ではなく

介護している側が倒れてしまうこと

 

介護は

知らず知らずのうちに

心身ともに疲労がたまっていき

気づいた時には介護できない状態になってしまう

というケースもあります。

 

そうならないためには

施設入居も

ひとつの選択肢として

考えておく必要があります。

 

少し前までは

コロナによる面会制限を設けていた施設も

多くありましたが

 

今では

ほとんどの介護施設では

面会が可能となっており

希望があれば

外出や外泊も可能な施設もあります。

 

もし後ろめたい気持ちになるかもしれない

と思ったとしたら

面会に行く機会をできるだけ多く作り

時間に余裕があれば

外出や外泊の機会を作るなど

本人との時間をたくさん作ることで

不安な気持ちを解消できるかもしれません。

 

また

ご自宅で介護しているときよりも

心身ともに良い状態で

本人と接することができるかもしれません。

 

 

周囲から

介護施設に対して良くない情報を聞いたり

施設での虐待等のニュースなどをみると

やっぱり施設はやめておこう

と思ってしまうかもしれません。

 

事実として起こっている問題はありますが

全ての介護施設に問題があるわけではなく

入居者さんやご家族さんのことを第一に考え

しっかりと運営を継続している施設も

たくさんあります。

 

 

何が何でも

最期まで自宅で介護をするんだ

と意気込んでいるのと

 

難しくなったら

介護施設に頼るのも有りだな

と考えているのとでは

心の余裕も変わってくるかと思います。

 

心の余裕が

介護にも影響します。

 

できるだけ長く

自宅で介護をしたい

と考えている方にこそ

 

状況に応じて

施設入所という選択肢もある

という考えも持っていただけると

良いかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。