有意義な保険外サービスの選び方

「ビジネスケアラー」と呼ばれる働きながら家族の介護を行う人たちは2030年には320万人近くに達するとみられ、その負担をいかに軽減していくかが課題となっています。
こうした中で、経済産業省は、介護保険の対象となるサービスだけでなく、対象とはならない、日常生活の支援や介護予防につながる民間のサービスも含めて充実させる必要があるとして、その振興策を検討していくことになりました。

介護保険対象外の民間サービス 振興策を検討へ 経産省(NHKニュース)

仕事と介護の両立のために

公的なサービスだけでなく

 

日常生活の支援や介護予防につながる

民間のサービスも充実させていきましょう

という内容のニュース

 

基本的に

介護が必要になったときには

介護認定を受けて

介護サービスを利用する

という流れがあります。

 

一方で

介護保険ではまかなえない部分や

まだ介護認定前の方を対象にした

保険外サービスというものもあります。

 

 

保険外サービスを利用する際には

介護のために利用するのか

介護予防のために利用するのか

という部分はしっかり意識しておく必要があります。

 

例えば

普段の生活が心配だから

保険外サービスで

買い物や掃除などをやってもらう

庭の手入れや犬の散歩をしてもらう

といった場合

 

これまで本人がやっていたことであれば

本人の生活習慣を奪うことになり

活動の機会が減り

身体機能や認知機能を悪化させてしまうことにも

つながりかねません。

 

もし

介護予防として

保険外サービスを活用するのであれば

ご本人ができることは

主体的に行ってもらい

それをサポートする形のサービスを

利用することが望ましいかと思います。

 

一緒に買い物に行ってもらい

間違えないようにサポートしてもらう

 

一人でいる時間が長い場合であれば

話相手になってもらう

というサービスもあります。

 

また

保険外サービスに費用を使わなくても

地域の通いの場として

無料またはお茶代のみで参加できる

趣味活動や運動の場などもあります。

 

 

保険外サービスがあるなら

ぜひ活用してみたい

と思ったときには

 

そのサービスが本人にとって適切かどうか

地域のサービスで同様のサービスがないかどうか

などなど

あわせて検討いただけると良いかと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。