介護事業者の賃上げ対応

来年春に卒業する大学生の就職活動は、1日から企業による学生への説明会が始まり本格化します。企業の採用意欲は一段と高まっていて、人材の獲得に向けて初任給を引き上げる動きも広がっています。

初任給アップや「スカウト」も 来春卒業 大学生の就活本格化(NHKニュース)

 

ユニクロの新入社員の初任給引上げのニュースが話題となりましたが

初任給アップの動きは他の大手企業でも広がっているようです。

介護業界でも

処遇改善による賃金引上げの情報はありましたが

一般企業の引上げと比較してしまうと

かなり見劣りしてしまいます。

 

一般の企業であれば

企業努力により売上の向上を図ることができ

その分給与に反映させることが可能ですが

 

介護事業者に関しては

提供するサービスによって

介護報酬単価が決まっており

 

売上を向上させるためには

利用定員を増やしたり

事業規模を拡大するなどの方法はありますが

その分人員を増やす必要が出てきてしまうため

 

国や自治体で決められている報酬単価が上がらない限り

なかなか給与の引上げをすることが難しい状況となっています。

 

介護事業者としても

できる限り給与を引上げていきたいところですが

給与を引上げることで

経営を圧迫させてしまうリスクも大きいため

上げたくても上げられないのが現状かと思います。

 

そのために

処遇改善の取組みが実施されていますが

大企業による初任給引上げのニュースを見てしまうと

まだまだ処遇改善の見直しの必要性を感じてしまいます。

 

 

将来的な介護職員不足も問題視されていますが

現状では

介護事業者が

可能な限りの処遇改善を実施し

初任給の賃上げにも反映させていきたいところです。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。