介護保険を取り巻く状況

2024年4月には

介護報酬と診療報酬の同時改定

という大イベントが控えており

 

厚生労働省では

この同時改定に向けた議論が進められようとしています。

先日

報酬改定に向けたスケジュール案などが示されましたが

介護に関する現状については

『介護分野の最近の動向について』

という資料でまとめられています。

介護分野の最近の動向について(pdf資料)

 

資料は

1.介護保険を取り巻く状況
2.令和3年度介護報酬改定について
3.令和4年度介護報酬改定による処遇改善について
4.令和5年度介護保険法改正について
5.新型コロナウイルス感染症への対応について
6.指摘事項等について

という内容でまとめられています。

 

1.介護保険を取り巻く状況

を見ていただくと

おおまかな介護の現状が理解できるかと思います。

 

冒頭の資料の中では

○介護保険制度は、制度創設以来22年を経過し、65歳以上被保険者数が約1.7倍に増加するなかで、サービス利用者数は約3.5倍に増加。高齢者の介護に無くてはならないものとして定着・発展している。

と示されています。

 

この文章だけ読むと

介護保険制度ができて良かったー

と思う人もいるかもしれませんが

 

高齢者が1.7倍

介護サービス利用者が3.5倍

という数を見た時に

将来の不安を感じる人もいるかと思います。

 

少子高齢化で

高齢者が増え

高齢者を支える人口が減る中では

若者への負担がますます増えることが想定されます。

 

介護人材不足の問題

介護費負担の問題

などもあります。

 

今は介護保険制度があるから安心

と思っていても

近い将来

介護保険制度の持続が危うくなる可能性もあります。

 

介護保険制度を持続可能なものにするためには

向き合うべき課題も多くあることを

理解しておきたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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