介護現場で働く方々の収入の引上げ

12月8日に開催された

第204回社会保障審議会介護給付費分科会の中で

介護現場で働く方々の収入の引上げについて報告されました。

第204回社会保障審議会介護給付費分科会(厚労省)

 

岸田総理が所信表明演説で

「国が率先して、看護・介護・保育・幼児教育などの分野において、給与の引き上げを行う」

と話していたとおり

その具体的な内容が示された報告となっています。

 

資料には「検討中」という記載がありますが

介護現場で働く方々の収入の引上げ(令和3年度補正予算案:1,000億円)

○ 「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」(令和3年11月19日閣議決定)に基づき、介護職員を対象に、賃上げ効果が継続される取組を行うことを前提として、収入を3%程度(月額9,000円)引き上げるための措置を、令和4年2月から前倒しで実施するために必要な経費を都道府県に交付する。
○ 他の職員の処遇改善にこの処遇改善の収入を充てることができるよう柔軟な運用を認める。

と示されています。

 

来年2月~9月までの賃金引上げ分とされていますが

これまでのような

利用者から処遇改善加算を算定する方法ではなく

国からの交付金となること

 

さらに

介護職員だけでなく

他の職員の処遇改善に充てることができる

という部分も

現場で働く職員や

処遇改善の内容を調整する法人にとって

ありがたい内容になっているかと思います。

 

ひとまずは

まだ検討中とのことですが

処遇改善のための申請や支給の方法についても

できるだけ現場に負担のない形で進めてもらえるよう

期待したいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。