介護職員処遇改善支援補助金の取得状況

介護職員の賃上げのために準備された

「介護職員処遇改善支援補助金」

その取得状況に関する調査結果が公表されていました。

特別養護老人ホーム・・・81.3%

デイサービス・・・76.5%

令和4年4月加算算定状況等調査の結果の概要(全国老人福祉施設協議会)

 

数字だけ見ると

高い割合のようにも感じますが

 

特養では5施設のうちの1施設

デイでは4施設のうちの1施設

ほどが取得していないということが分かります。

 

そもそも

処遇改善加算をすでに取得していることが

「介護職員処遇改善支援補助金」を申請するための条件でもあったため

その時点で

対象の事業所は限られますが

 

条件を満たしていても

今回の補助金の申請をしなかった事業者が

少なからずあることが分かります。

 

理由としては

賃金改善の合計額の2/3以上をベースアップ等に充てる

という条件や

申請書類作成の事務作業負担

などが考えられます。

 

せっかく介護職員の賃上げのための費用を準備したのに

賃上げにあてられない事業所が一定数あるのは

残念に感じます。

 

補助金の申請にあたり

いろいろと条件を付けるのは

不正を防ぐため

などの理由もあるかと思いますが

本当に賃上げをすすめたいのであれば

もう少しシンプルな仕組みにしてもらえると

良いのではないかとも思います。

 

補助金は9月までとなりますが

10月以降は

「介護職員等ベースアップ等支援加算」が創設されますので

今回の補助金を取得していなかった事業所も

新たに検討いただけると良いかと思います。

 

 

当社では

処遇改善の基準についてよく理解できない

何を準備して何を実施すればいいのかわからない

などの疑問をお持ちの方に対して

基準の説明や必要事項の対応方法など

支援を行っております。

 

これから加算を取得したい方

まずは加算についてしっかり理解したい方など

お気軽にお問合せください。

 

 

Follow me!

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。