優良な介護施設情報も要確認

週刊現代の記事に

優良な介護施設を紹介する記事が掲載されていました。

パンフレットを見ても、掲載されているのは都合の良い情報だけ。本当にチェックするべきなのは、厚労省が取りまとめる「介護サービス情報公表システム」というWEBサイトだ。ここには有料老人ホームやデイサービスなど、介護事業者の情報が掲載されている。

【最新版】これが「本当に優良な介護施設」!…従業員の質、急病への対応などからピックアップ(週刊現代)

この記事で紹介されている

「介護サービス情報公表システム」

そしてポイントとされている

施設の評価を示す”7角形のレーダーチャート”

 

確かに

介護事業所の情報がまとめられ

運営状況の評価も確認することができますが

 

公表されている内容は

第三者がチェックした内容ではなく

事業所の責任者や担当者が

自主点検をしたうえで公表している情報となっています。

 

また

評価の対象となる

運営状況のチェック項目を見ていただくと

YESかNOで回答できるようになっており

実施内容の詳細については問われていません。

 

そのため

どれくらいの頻度で

どこまで丁寧に実施しているかなど

その内容までは確認することができません。

 

 

情報公表システムに掲示されている情報は

優良な施設かどうかの判断材料にすることはできますが

優良な施設と結論づける情報にはならないかと思います。

 

なお

週刊現代の記事には

しっかりと施設長のインタビューの内容まで記載されていますので

実際に施設を見学したうえで

まとめられた記事になっているかと思います。

 

介護情報システムの情報は

あくまで参考程度にして

具体的に入所施設を検討する際には

実際に現地に足を運び

施設長や責任者の話を聞いてから

判断するのが良いかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。