映画『茶飲友達』が公開

2月4日に『茶飲友達』という映画が公開されました。

映画『茶飲友達』(公式HP)

 

2013年10月に起きた

高齢者売春クラブ摘発のニュースに着想を得て生まれた社会派群像劇

とのことで

昨日観てきました。

孤立する高齢者たちが

売春クラブを通して

家族のようなつながりを持つ

 

お金をかせぐため

寂しさをまぎらわすため

性欲をみたすため

生きがいをみつけるため

それぞれの目的は違っても

働く機会と集まる場所がある

 

高齢者専門売春クラブを運営する若者と高齢者のつながり

という部分も興味深いです。

 

 

家族に先立たれ

1人孤独となった高齢者が

何を思うのか

 

またそういった高齢者が

楽しく幸せを感じながら過ごすためには

どういった支援が必要とされるのか

考えさせられます。

 

映画の背景にもなっている

2013年の高齢者売春クラブ摘発については

以下のような記事が残っていました。

共同通信社の報道によると、警視庁は10月8日に東京のクラブ経営者の黒田清英容疑者を逮捕した。黒田容疑者は会員間の売春のあっせんをし、仲介料として約3000万円の売上を得ていた。いわゆるクラブ会員のうち、男性会員は約1000人に達し、平均年齢は約65歳だった。女性会員は約350人で、平均年齢は約60歳、最高齢は82歳だった。国際在線が伝えた。

売春に走る日本の高齢者 原因は家計と孤独(中日交流)

 

10年前に男性会員約1000人と女性会員約350人いた

とのことで

その人数の多さに驚きましたが

 

今高齢者が増えている中で

もし同様のサービスがあったら

どれだけのニーズがあるのかということも考えてしまいました。

 

売春自体は禁止されていることですが

高齢者のつながりやふれあいの機会があることによって

より生き生きと日常を過ごせるようになるかもしれない

その方が健康寿命も延びるのかもしれない

ということも考えてしまいます。

 

映画では

介護施設でのシーンもありました

 

性に関することについては

実際の介護現場では

ほとんど避けられている部分かと思います。

 

将来的に

孤立する高齢者がますます増えることが予想されるなかで

高齢者に対してどのような支援ができるのか

今までの常識や基準にとらわれず

検討していく必要もあるかもしれないですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。