男性のための介護支援講座

家族を介護する男性が抱えやすい困りごとの改善策などを考える「男性のための介護支援講座」が6日、佐賀市のアバンセで開かれた。日本赤十字九州国際看護大学講師の西尾美登里さんが「男性は困っていても誰にも相談しない人が多い」と指摘し「周りに助けを求めることは恥ずかしいことではない。一人で抱え込まないで」と呼び掛けた。

佐賀新聞ニュース

 

高齢者夫婦世帯が増加しているため

夫が妻の介護を担うケースが増え

また、生涯未婚率も増加しているため

息子が両親の介護を担うケースも増えています。

 

平成28年の厚労省の調査では

家庭内介護を担う男女比については

男性が34%、女性66%となっています。

令和2年版高齢社会白書

 

平成19年の調査では、男性28.1%、女性71.9%

平成22年の調査では、男性30.6%、女性69.4%

平成25年の調査では、男性31.3%、女性68.7%

と、男性介護者の割合は徐々に増えてきています。

 

 

介護をすること、介護サービスを活用することについては

今は、だいぶ相談しやすい環境が整えられてきていますが

それでも

介護は家族がやるべきもの

他人の世話になるのは恥

家族が介護を必要になった姿を他人に見せたくない

などという想いから

誰にも相談せず、一人で抱え込んでしまうケースも少なくありません。

 

日常生活の中で

地域とのつながりのある女性は

相談できる場所があったり

介護サービスの活用にも抵抗がない傾向にありますが

 

男性の場合

職場でのつながりのみで

地域とのつながりのないケースが多く

いざ介護と向き合ったときに

孤立してしまう傾向にあります。

 

そうならないためには

一人で抱え込もうとした場合に大きなリスクがあること

介護を支援するための窓口が地域ごとにあること

誰でも活用できる公的サービスがあること

など伝えていく必要があります。

 

まだまだ、介護サービスの活用に抵抗がある人

活用できるサービスさえ知らない人がいるかもしれません。

 

少しずつ増加傾向にある

男性介護者に対してのサポートは

今後ますます必要になってくるのかもしれません。

 

 

Follow me!

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。