移動販売の可能性

買い物に出かけることが難しい『買い物弱者』。中山間地域で課題になっているという印象がありますが、実は新潟市の中心部でも問題となっています。
『買い物弱者』を支援しようと、介護を専門とする民間企業が移動販売に取り組んでいます。

「買い物弱者に好評」介護専門会社が新潟市の中心部で移動販売「焼き芋もあります」(新潟放送)

 

移動販売と聞くと

過疎化が進んでいる地域や

大型スーパーやショッピングセンターの出店により

地元のスーパーなどが撤退した地域に車を走らせて

食料品などを販売しているイメージがありますが

新潟市の中心部でもニーズがあるとのこと

もちろん近所にスーパーがあれば

移動販売を活用する必要はないかもしれませんが

 

『近所』というエリアが

年齢によってや

その人の身体状態によって

変わってくることが想定されます。

 

そもそも

人それぞれ『近所』が示すエリアは異なり

高齢になって体力や筋力が低下すればするほど

そのエリアは狭くなってしまうかと思います。

 

以前は500メートル先のスーパーを

近所のスーパーと感じていたかもしれませんが

年齢を重ねるとともに足腰が弱くなると

500メートル先のスーパーが

遠いところのスーパーと感じるようになるかもしれません。

 

そうなったときに

もし100メートル先に移動販売車があれば

その移動販売車が近所のスーパーの代わりになってくれそうです。

 

介護予防や自立支援という観点でも

以前通っていたスーパーに行けなくなり

閉じこもりがちになってしまった人に対して

 

移動販売車が行動範囲に止まってくれることで

外出し買い物をするきっかけになるかもしれません。

 

移動販売車まで買い物に出かけることが

歩行動作などのリハビリになり

人と接して商品を選んだりすることが

認知症予防にもつながります。

 

今後まだまだ高齢者が増えることを考えると

移動販売車が活躍できるエリアは

ますます広がっていくかもしれません。

 

地域としても

移動販売車が

様々な社会課題の解決のきっかけになるかもしれないので

上手く活用できるよう

支援できる環境も作れると良さそうですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。