説得は回数を重ねてみる

高齢者の運転免許証返納に関する調査について

以下のような内容が掲載されていました。

各種比較サイトを展開するウェブクルーは、運転免許証の返納に関する調査を実施。免許返納の説得に約半数が「4回以上」かかっていることが明らかになった。

免許証返納に同意するまでの説得回数は、「4回以上」(48.0%)が最多。以下、「1回目」(19.9%)、「2回目」(19.2%)、「3回目」(12.9%)が続き、説得に難儀していることが窺える。年代別の説得回数を見てみると、60歳未満~60代では「3回目」までの説得で納得しているケースが約8割であるのに対し、70代以上ではその割合が約半数にまで低下。説得に「4回以上」かかっている割合が半数近くで最も多く、90歳以上では56.5%にも達する。年齢が上がれば上がるほど、返納を促すのが難しいようだ。

免許返納まで説得「4回以上」必要…高齢者ほど困難(レスポンス)

 

もちろん説得の方法も

大きく影響することかとは思いますが

 

高齢になればなるほど

説得するまでに

回数を重ねていることがわかります。

今回は免許返納に関する記事になりますが

介護サービスを利用する際にも

同様のことが言えるのかもしれません。

 

高齢になって

介護が必要な状態になったときに

家族が介護サービスの利用をすすめても

本人が

「介護サービスなんて利用したくない」

というケースが少なからずあります。

 

ヘルパーを利用する

デイサービスに通う

高齢者施設に入所する

などのタイミングがありますが

スムーズに利用や入所につながらないケースも多く聞きます。

 

こういった場合も

1度説得してみたけれど

本人に納得してもらえなかった

といってあきらめてしまうのではなく

 

複数回説得してみることで

気持ちが動く場合があるのかもしれません。

 

1度の話し合いで説得しようとして

お互いが譲らずに長時間となってしまっては

双方にとってストレスになりかねません。

 

また

「絶対に利用するものか」

という気持ちを強めてしまうかもしれません。

 

最初の話し合いの際に

気が進んでなさそうだなと思った場合には

複数回説得が必要なものと考え

軽めの説得にしておいて

たびたび話をしてみる

というほうが効果的なのかもしれません。

 

また説得する相手も

兄弟や夫婦間

息子や娘、孫

第三者に入ってもらったりなど

複数の相手から言われたとすれば

考えも変わっていきそうです。

 

もし

介護サービスの利用についてだけでなく

なかなか本人の気持ちを動かせない

という場合には

1度であきらめずに複数回説得してみる

ということも

大切かもしれないですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。