退院の調整

新型コロナウイルスに伴う療養で、高齢者の身体や認知機能が衰える「フレイル」(虚弱)が起こり、県内でも病状の回復後に受け入れ病院が見つからず、コロナ病床が空かない状況が起こった。専門家は、高齢者のフレイル予防のためにも、早く病床を開けられるよう見直すことが必要と指摘している。

新型コロナ「フレイル」続出深刻 高齢者、入院中からリハビリ意識を/大分(NHKニュース)

 

大分県のニュース記事にはなりますが

同様のケースは

全国的にみられるかと思います。

 

病院に入院すると

入院前と退院後で

本人の身体機能が

大きく低下する傾向にあるのは

多くの人が理解しているかと思いますが

 

高齢者の場合は特に

身体機能だけでなく認知機能にも影響し

さらに

その低下する状態も深刻になるケースがあります。

 

病院で入院中の間は

ほぼ寝たきりの状態で

日を追うごとに状態は悪くなっていく

と思ったほうが良いかと思います。

 

そのため

状態が回復し

いつでも退院できるという状況であれば

出来る限り前倒しで

退院の調整を進めることが望ましいかと思います。

 

もちろん

状態によっては自宅へ帰るのは難しい

という方もいるかもしれません。

 

そういった場合にも

介護認定を受けている場合であれば

ケアマネジャーと早めに相談し

施設の受け入れ先を探したり

帰宅後の介護サービスの調整を行ったり

することはできます。

 

退院できる状態で

入院期間が延びてしまうのは

本人にとっても

病院にとっても

地域の医療を必要とする人にとっても

デメリットが多くなってしまいます。

 

退院の調整は

医療関係者だけでなく

介護関係者にも大いに頼っていただき

うまく調整いただければと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。