長い床上時間が健康リスクにつながる

令和5年12月21日

厚生労働省で

「健康づくりのための睡眠ガイド2023」

がまとめられました。

健康づくりのための睡眠ガイド 2023(pdf資料)

冒頭の

(1)健康づくりにおける睡眠の意義

には以下の内容が記載されています。

睡眠不足は、日中の眠気や疲労に加え、頭痛等の心身愁訴の増加、情動不安定、注意力や判断力の低下に関連する作業効率の低下・学業成績の低下等、多岐にわたる影響を及ぼし、事故等の重大な結果を招く場合もある。また、睡眠不足を含め、さまざまな睡眠の問題が慢性化すると、肥満、高血圧、2型糖尿病、心疾患や脳血管障害の発症リスクの上昇や症状の悪化に関連し、死亡率の上昇にも関与することが明らかとなっている。また、うつ病などの精神疾患においても、発症初期から睡眠の問題が出現し、再燃・再発リスクを高めることが知られているとともに、睡眠の問題自体が精神障害の発症リスクを高めるという報告もある。
そのため、日常的に質(睡眠休養感)・量(睡眠時間)ともに十分な睡眠を確保することにより、心身の健康を保持し、生活の質を高めていくことは極めて重要である。

 

若い世代には

短時間睡眠による

健康への悪影響が指摘されますが

 

高齢者世代には

長時間睡眠による

健康リスクが指摘されています。

 

具体的には

長い床上時間は健康リスクとなるため、床上時間が8時間以上にならないことを目安に、必要な睡眠時間を確保する。

という記載があります。

 

床上時間とは

寝床に入っている時間のこと

 

睡眠はしていなくても

ベッドの上で過ごしている時間

ふとんの上で過ごしている時間が

長くなると

健康状態も悪くなる可能性が高まるとのこと。

 

高齢になって

仕事も引退し

育児の必要もなくなると

床上時間が長くなる傾向にあります。

 

極端になると

食事と排泄と入浴以外は

寝床から出ない

という人もいるかもしれません。

 

病気や健康上の理由で

床上で過ごす時間が長くなる人もいるかと思いますが

床上で過ごさなくても問題ない人は

できるだけ床上時間を短くすることを

意識していただけると良いかと思います。

 

睡眠時間だけでなく

床上時間についても

長くならないように意識していきたいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。