役割を奪わない認知症ケア
認知症の方の介護をする際には
日常生活の中で
役割をもって生活してもらうことが大切
と言われています。
認知症ケアを行うデイサービスの中には
地域の企業から仕事の依頼をもらって
利用者に有償ボランティアを行ってもらう
というデイサービスもあるほどです。
「介護が必要な人に仕事をさせるなんて」
と思う人もいるかもしれませんが
社会とつながる機会を作る
役割をもって生活してもらう
ということが
認知症の進行を抑えるための
重要な要素になります。
そもそも
認知症になっても社会参加できる機会を作る
ということ自体が難しく
それができるデイサービスは多くありません。
認知症になってしまったので
本人には何も任せられない
として
本人ができることまで奪ってしまうと
何もやることがない
という環境が
生活のモチベーションの低下につながり
認知症の進行も早くなってしまう
という状態になりかねません。
もちろん
認知症が進んでしまって
本人ができることが限られている
という場合もあるかと思います。
そんなときは
作業の一部だけでも
手伝ってもらえることを探して
任せてみたり
一緒にやってみたりすることも
大切です。
料理をするときは
お箸を並べる作業だけやってもらう
掃除をするときは
目の前のテーブルを拭いてもらう
洗濯をするときは
たたむ作業を一緒に行う
などなど
全ての作業はできなくても
その作業の一部であれば
できることがあるかもしれません。
認知症だから
何もできない
何もさせられない
と考えるのではなく
日常生活の中で
何かしらの役割を持てるよう
本人ができることに注目してみると
良いかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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