業務の効率化を考える
介護事業を運営するにあたっては
様々な書類を作成し
整理しておくことが求められます。
介護報酬に関する利用実績や請求書類
人員基準を満たすための雇用関係書類
勤務表やタイムカードなどの勤務実績
などありますが
それらの書類や記録については
事務的な処理やデータで記録・保管することができます。
その他に
運営基準を満たすための
介護計画書やサービス記録
会議録やモニタリング記録
研修記録や事故や苦情に関する報告書
などもあります。
運営基準に関わる書類となると
利用される方それぞれの状態に応じて
作成する必要があるため
Aさんの書類は5分で作成できたが
Bさんの書類は30分かかってしまった
ということも少なくありません。
事務的な処理というよりは
考えて作成する書類であり
作成する人によって
必要となる時間に大きく差が出ることもあります。
またその内容についても差が出てしまいます。
できるだけ短い時間で
質の高い書類を作成することが理想ですが
実態としては
書類作成担当者の能力次第
という部分が大きいかと思います。
そういった人に頼る部分を減らすためには
書式の簡略化
記載内容の簡素化等を行うことで
補える部分もあります。
今ではAIを活用して
計画書を作成する方法も進められています。
4月からの報酬改定にあたり
新たな加算を算定しようと
検討している事業所もあるかと思います。
加算算定にあたり
求められる書類の作成も増えてきます。
おのずと業務量も増えることが想定されます。
以前から活用している様式を
そのまま使うことは簡単ですが
今回の改定内容に合わせて
見直しできる部分はないか確認してみると
効率化できる部分があるかもしれません。
加算を算定して報酬は増えたけど
残業代も増えて人件費がかかってしまった
ということのないように
業務を効率化していくために
見直せる部分がないか
検討していただけると良いかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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