介護休業に関する考え方

令和5年2月13日

厚生労働省において

「第2回今後の仕事と育児・介護の両立支援に関する研究会」が開催されましたが

 

仕事と介護の両立に関する現状と課題

については

第1回で開催された資料のなかに

さまざまな調査結果データがまとめられています。

仕事と育児・介護の両立に係る現状及び課題(pdf資料)

資料の30ページ目から

仕事と介護の両立について掲載されています。

資料の50ページ目には

”介護休業の考え方”についての調査結果が示されています。

 

調査の内容としては

介護休業に関する考え方
A:介護休業期間は主に仕事を続けながら介護をするための体制を構築する期間である
B:介護休業期間は介護に専念するための期間である

という考え方が示され

A・どちらかというとA・どちらともいえない・どちらかというとB・B・わからない

という選択肢の中で

それぞれの回答された割合が示されています。

 

企業調査と労働者調査の結果を別々にまとめられ

企業調査では、「A」もしくは「どちらかというとA」と考える割合は、従業員規模にかかわらず、4割にとどまる。
労働者調査では、「A」もしくは「どちらかというとA」と回答した割合は、3~4割程度にとどまる。

とのこと

 

基本的にはAの考え方であるべきですが

調査結果では半分にも満たない状況です。

 

介護休業制度が利用されていない理由として

制度が整備されていない

制度が周知されていない

などとありますが

 

たとえ整備され

周知されたとしても

介護休業に関する考え方がずれていれば

有効に活用されない場合が多くなってしまいます。

 

まずは制度を整備して周知することが大切ですが

周知する際には

介護休業に関する正しい考え方について

理解を促していく必要がありそうです。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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