バリアアリーの環境

バリアフリーという言葉の反対語として

バリアアリーという言葉が使われることがあります。

 

バリアアリーとは

住まいの中に、あえて段差や狭いスペースを残すことで

日常生活の中で機能訓練を行い身体機能の維持につなげるという目的があります。

 

ちょうど昨日、住宅改修の際の助成金についてご紹介しましたが

住宅改修の支援事業

 

注意点として

生活に不自由がなくなることによる身体機能の低下

について記載させていただきました。

 

少し掘り下げて記載させていただくと

住宅改修により、ご自宅内をバリアフリー化した場合

今まで行っていた段差を超える動作やしゃがみ込む動作がなくなったり

廊下やトイレ、浴室につけられた手すりに頼る動きになったりすることで

日常生活での動作が少なくなり

筋力の活用範囲も少なくなることが考えられます。

 

そのような生活が続くと、、、

例えば、足を上げる動きが少なくなったせいで

いつの間にかすり足ぎみの歩行になり

外出したときには、つまづきやすくなっていた

という可能性があります。

 

将来を見据えて、住宅改修をすることは

決して悪いことではありません。

安全な環境を作ることで、自宅内での転倒リスクなどは減らすことができます。

 

ただし、ご自宅での生活が楽になった分

定期的に散歩に出たり、適度な運動は継続していただくことが望ましいです。

また、普段やっていなかった家事や掃除をやってみたり

安全な環境の中で、体を動かす機会を増やす工夫をしていただけると良いかと思います。

 

「楽になったから何もしない」

では身体機能低下のリスクがあります。

「快適な生活になったから何か新しいことをやってみよう」

と、暮らしの中にプラスアルファの楽しみを作っていただけると良いかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。