孤立させない社会

「今でも息子と家内を愛している」。九月二十九日にさいたま地裁であった裁判。昨年一月、ともに統合失調症を患う長男=当時(31)=を殺害し、六十代の妻も殺そうとしたとして、殺人と殺人未遂の罪に問われたさいたま市の無職男性(69)=懲役四年が確定=は、最終陳述で声を震わせながら二人への思いを絞りだした。

同地裁では九月にも、羽生市の自宅で三月に夫=当時(72)=を殺害した無職女性(71)=懲役三年が確定=の裁判があった。女性は被告人質問などで、皮膚病を患う夫を一人で世話し、将来を悲観して殺害に至ったと説明。別居の娘二人には「絶対に迷惑をかけたくない」として、助けを求めることはなかったという。

東京新聞

 

今週のブログの中で

社会的孤立という問題について何度か触れてきました。

せやろがいおじさんという人

社会的孤立という問題

 

事件が起きてしまって

裁判が行われ

判決がでたらそれで終わり

 

というわけにはいきません。

 

社会的孤立を

大きな社会課題と考える人たちは

孤立してしまうような環境を作ってしまったのは我々であり

我々が今後どうすれば良いのか考える必要がある

と言います。

 

今の環境を変えなければ

同じような事件は繰り返し起きてしまう

 

その通りなのかもしれません。

 

今現在も苦しい思いをしながらも

周りに迷惑をかけたくない

家族にすら迷惑をかけたくない

という理由で

周囲から孤立してしまっている人が

多くいるのかもしれません。

 

支援の体制は作っていても

それ自体を拒否する人が一定数いると言われます。

 

繰り返し粘り強くアプローチしてみたり

別の支援方法を考えてみたりすることが

必要なのかもしれません。

 

また

すでに行われている国や自治体の支援事業や

NPO法人などの団体による支援活動に対して

我々一人ひとりが

活動に参加すること

活動を支援すること

で救われる人は多くいるとも言われます。

 

普段の生活の中でも

今までよりも少しだけ他人に対して関心を持ち

困っていそうな人がいたら声をかけてみる

苦しんでいるような人がいれば手を差し伸べてみる

といった行動で環境が変えられるのかもしれません。

 

ちょっとした心がけや行動が

今後の孤立させない社会づくりのために

必要なことなのかもしれません。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。