ヤングケアラーのその後

ヤングケアラーとは・・・

家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものことです。ケアが必要な人は、主に、障がいや病気のある親や高齢の祖父母ですが、きょうだいや他の親族の場合もあります。

ヤングケアラープロジェクト(日本ケアラー連盟)より

 

そのヤングケアラーについて

日テレNEWSのYouTubeチャンネルに

動画があがっていました。

動画の後半では

小学校3年生のときから約30年間

祖母と母を介護してきた男性が紹介されています。

なかなか衝撃的な現実を突きつけられます。

 

以前にNHKの特集記事でも紹介されていました。

男の子は9歳から介護を始めた ~「幼き介護」の現実~

 

男性の言葉には

周囲の人ヘルパーさんや訪問看護師さんはもっと来てほしかったと思います
若い時は人になかなか助けてくれとは言えません
誰でもいいので自分のつらい気持ちなどを話して
そこから支援につながっていってほしいです
周りの方はおせっかいでもいいので
その子と積極的にかかわっていってほしいです

とあります。

 

 

介護サービスを使う際には

介護保険制度により

費用負担は1割から3割負担で利用できますが

上限が決められており

上限を超えてしまうと

10割負担となり費用負担が急激に増加してしまいます。

 

そのため

サービスを利用するにも

上限を超えない回数や時間に抑えられてしまいます。

 

男性の言葉にある

ヘルパーさんや訪問看護師さんも

介護保険の制度上

上限の範囲内に抑えられていたのかもしれません。

 

今まさに苦しんでいるかもしれない

これからまだまだ増えるかもしれない

ヤングケアラーに対しては

今の制度とは別に

支援が必要になるかもしれません。

 

地域の支えももちろん大切ですが

公的な支援やサービスも

見直しや新たな検討が必要なのかもしれません。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。