柏プロジェクト
先日の幕張メッセで行われた
「医療と介護の総合展」でのセミナーのお話。
東京大学高齢社会総合研究機構客員研究員であり
元柏市保健福祉部長である
木村 清一さんによる
「地域包括ケアシステムのまちづくり~柏市の取組みから学ぶ~」
というテーマの講演がありました。
2015年10月に
アベノミクスの新三本の矢として
経済、子育て、社会保障における具体的な目標が掲げられたとともに
「一億総活躍社会」という言葉が宣言されました。
そんな中、千葉県柏市では
超高齢社会のまちづくりのモデル化をめざす「柏プロジェクト」
が取り組まれました。
まずは、高齢者が
ご自宅でも安心して医療が受けられるように
在宅医療の環境整備を行い
同時に
高齢者がいくつになっても生き生きと元気に生活できるよう
生きがい就労という取組みを実施しました。
生きがい就労とは、
現役をリタイアした都市部の高齢者の多くが新たな活躍場所を見出せずに自宅に閉じこもる傾向があるなどの状況に着目し、高齢者がその住む地域で無理なく楽しく働き、地域社会の課題解決にも貢献することにより高齢者の生計に役立つとともに高齢者の生きがいとなることをめざそうとするものである。
在宅医療や生きがい就労の仕組みなどを作ったうえで
第二段階として
フレイル予防の取組みに力を入れているとのことです。
フレイル予防に関しては
身体活動、文化活動、ボランティア・地域活動などある中で
全ての活動を行うことが大切であり
とりわけ、社会参加の重要性は高く
フレイルチェックについても、
専門家にやってもらう
のではなく
市民自らがチェックすること
支え合いの中で、人と人とのつながりを作ることが
何より大切であるとのことでした。
介護サービスの中では
地域ごとに
住民主体のサービスやボランティア主体のサービスなど
地域で支えるための枠組みはあるものの
実施できている自治体は少ない状況です。
高齢になっても
いつまでも元気で健康に生活していくためには
柏プロジェクトなど
すでに取組まれている事例を参考にして
それぞれの地域で
具体的な取組みを実施していく必要がありそうです。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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