「安静第一」の思い込みリスク

令和5年8月1日

厚生労働省から

「令和5年7月豪雨に伴う避難所等における心身機能の低下の予防及び認知症高齢者等に対する適切な支援について」

という通知が出されました。

介護保険最新情報vol.1164(厚労省)

リンク先の資料には

避難所生活における

心身機能の低下の予防

認知症高齢者等に対する適切な支援

について記載されています。

 

その内容については

避難所生活に限った話ではなく

普段の生活の中でも

活用できる内容が

大いに含まれています。

 

特に

生活機能の低下を防ぐポイントとして

「安静第一」「無理は禁物」と思いこまないで。
(疲れやすい時は、 少しずつ回数多く。病気の時は、どの程度動いてよいか相談を。)

という内容が記載されています。

 

ちょっとでも身体に痛みを感じるときなど

「安静第一」「無理は禁物」と思い

一日中ベッドで横になっている

という人もいるかもしれません。

 

もちろん

主治医と相談したうえで

必要に応じて安静にする場合もありますが

 

少し痛みがあるから

という理由だけで

「安静第一」「無理は禁物」と思い

動かないでいると

 

筋力や体力が

どんどん低下してしまいます。

 

筋力や体力が低下すれば

買い物に行くこともつらくなり

外出してもすぐに疲れてしまったり

さらには

日常生活動作もままならなくなり

思いもしない段階で

寝たきり生活を強いられることになるかもしれません。

 

安静にしておくことで

病気の進行などのリスクを下げるつもりが

反対に

寝たきりリスクを高めることに

つながりかねません。

 

疲れやすい時は、少しずつ回数多く。

病気の時は、どの程度動いてよいか相談を。

とあるように

少しでも体を動かすことによって

生活機能の低下を防ぐことが大切である

ということを理解いただると良いかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。