介護業界におけるデジタル化やICT導入の実態調査

”介護の生産性向上”

という言葉は

令和6年度の介護報酬改定においても

たびたび表現され

耳にする機会も増えてきたかと思います。

 

生産性向上のためには

いくつかの手段が考えられますが

デジタル化やICT機器の導入も

その手段のひとつとして

考えられています。

そんなデジタル化やICT機器の導入について

株式会社ヘルステクノロジーが実態調査を行っており

その結果が公表されていました。

【介護業界のデジタル化やICT導入は課題だらけ?】デジタル化やICT導入が進んでいる施設のスタッフ、約6割が「かえって業務負担が増えた」と実感(PR TIMES)

 

介護施設の施設長、管理者、介護施設に勤める介護スタッフ

538名を対象とした調査

 

Q. デジタル化やICT導入が進んでいるか?

という質問に対しては

約4割が進んでいると回答

 

一方で

デジタル化やICT導入が進んでいると回答した中で

Q. 業務負担が増えたと感じたことはあるか?

という質問に対しては

約6割が業務負担の増加を感じたことがあると回答

 

生産性が向上したどころか

現場では負担が増えたと感じている職員が多いという

なかなか興味深い調査結果かと思います。

 

デジタル化やICT導入を検討している事業者も

このような調査結果をうけて

導入を再検討する事業者もありそうです。

 

ただし

今回の調査結果については

デジタル化やICT導入の時期も影響するかと思います。

 

導入してすぐの調査であれば

新たな業務として負担に感じる可能性も高く

 

導入後一定期間が経過していれば

操作に慣れることで

業務負担の軽減を

強く感じられるかもしれません。

 

また

Q. デジタル化やICT導入を進める際に重要だと思うことは?

という質問に対する回答もまとめられており

・目的の明確化
・運用体制の構築
・自社に合うサービスの選定

などなど

参考になる回答が並んでいます。

 

デジタル化やICT導入を負担に感じる職員がいる

という結果だけみると

不安になりそうですが

 

導入を進める際に

何が大切かという部分は

参考にできるかと思います。

 

”介護の生産性向上”が

今後のテーマとして考えられる中

こういった調査結果なども

注目していきたいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。