健康寿命延伸の実現状況

令和3年9月21日

「令和3年度地域支援事業実施要綱の改正点について」

という資料が厚生労働省から通知されています。

介護保険最新情報vol.1008(pdf資料)

 

その具体的な改正点の中で

事業の実施状況を評価する指標として

「健康寿命延伸の実現状況」

という項目が追加されています。

 

健康寿命とは

健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間

と定められています。

 

誰かの手助けや介護を必要とせず

日常生活が送れる期間ともいえます。

 

 

毎年、平均寿命が延びているものの

病気や寝たきりで過ごす期間が長くなるだけであれば

医療費や介護費など

社会保障費の増加につながることが

問題視されています。

 

そこで大切なのが

「健康寿命の延伸」

 

できるだけ医療や介護を必要とせず

健康で長生きできるためにということで

さまざまな施策が検討され

実施されています。

 

 

厚生労働省のサイトから確認できる

健康寿命の公表数値としては

2016年のものになり

男性が72.14歳、女性が74.79歳となっています。

図表1-2-6 平均寿命と健康寿命の推移

 

また、平均寿命は

男性が80.98歳、女性が87.14歳となっており

その差が

男性が8.84年、女性が12.35年となっています。

 

2016年時点では

平均して約10年間

介護が必要となる期間があると考えられます。

 

 

そこから5年が経過している今

現在の健康寿命について

またこれからの健康寿命が

どう変化していくかについて

 

今回の改定にある

「健康寿命延伸の実現状況」

という指標が明記されたことにより

より見える化されるかもしれません。

 

また

元気で健康に長生きするためには

地域のどういった資源を活用できるのか

そういった指標も見えてくると良さそうです。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。