自治体による認定の差

介護認定の申請をすると

非該当・要支援1~2・要介護1~5

のいずれかの認定が出ます。

介護認定に関しては

一定の基準が定められていますが

 

介護認定結果は

市区町村ごとに判定され

利用者本人に通知されます。

 

基本的には

どこの自治体で介護認定を受けても

同様の結果が得られるはずかとは思いますが

 

いくつかの市区町村の

利用者の状態と認定結果を見ていると

市区町村による”認定の差”があるかもしれないと

考えることもあります。

 

同じような身体状況にも関わらず

A市では要支援1

B市では要介護2

という場面を見ることがあります。

 

もちろん身体状況だけで

判断されるものではないため

進行性の病気や精神的な状況も考慮され

認定結果は出されますが・・・

 

例えばデイサービスごとの利用者を考えると

利用者の身体状況は同様の方が多くても

A市では介護度の低い方が多く

B市では介護度の高い方が多い

という状況がうかがえます。

 

 

もし本来の状態よりも

介護認定が低く出てしまえば

利用できるサービスの種類やサービス量が

制限されてしまいます。

 

必要なサービスが受けられなければ

家族の介護負担は多くなってしまい

十分な介護ができなくなるかもしれません。

 

本人に対して適切な介護ができなければ

介護状態も悪化する可能性が高くなります。

 

介護度が低く認定されることによる

介護の悪循環が生まれかねません。

 

 

介護認定結果に対して納得がいかない場合には

介護認定の再申請もできます。

 

利用者ご本人や家族のためにも

認定結果に納得できない場合には

遠慮することなく

地域包括支援センターやケアマネジャーに相談してみてください。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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