2度目の介護離職を考えるタイミング

2017年の調査で減少傾向が見られた

介護離職者数ですが

2022年の調査では10万6000人と

再び増加に転じたとのニュースがありました。

介護離職増加 10万人超 仕事と介護の両立に必要なこと(NHKニュース)

 

介護離職対策として

介護と仕事の両立支援制度があります。

 

国が定めている制度なので

要件を満たせば誰でも

介護休業や介護休暇を取得することができます。

介護休業や介護休暇は

ケアマネージャーと相談したり

利用できる介護サービス事業所を探したりする

仕事と介護を両立する体制を整えるための制度

になりますが

 

”体制を整えた後の方向性”

についても

しっかりと考えておく必要があるかと思います。

 

というのも

介護に関しては

”いつまで”という終わりが見えるわけではなく

長引けば長引くほど

現状よりも

必要な介護量が増える可能性があります。

 

施設に入居できれば一安心ですが

ご自宅で介護を継続する場合では

 

状態が変化したときに

どのような対応をしていくか

ということも大切になります。

 

まだまだ回復の見込みがあり

リハビリや介護予防サービスを受けることで

体力や筋力が回復する場合もありますが

 

進行性の病気を患っていたり

認知症などがあると

その進行状況によって

大きく介護量が変化します。

 

いったん介護の支援体制を整えたとしても

介護量が増えたときに

2度目の介護離職対策が

必要になるかもしれません。

 

 

そうなる前に

例えば

施設入所を検討する条件などを決めておくのも

一つの手段になるかと思います。

 

夜間帯に介護が必要になった場合

一人でトイレに行けなくなった場合

希望する介護サービスの調整ができなくなった場合

など

施設を探すタイミングとしても

良いかと思います。

 

また

希望する施設によっては

待機者が何人もいる

という場合もありますので

早めに入所申込だけしておいても

良いかと思います。

 

介護支援の体制が整えば

ひとまずの安心にはなりますが

その後のことも想定して準備しておくと

より安心できるかと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。