気になる「ケアプランデータ連携システム」の導入状況

令和6年1月30日

厚生労働省より

ケアプランデータ連携システム「かんたんシミュレーションツール」の公開について

という通知が出されました。

介護保険最新情報vol.1204(厚労省)

「ケアプランデータ連携システム」については

居宅介護支援事業所と介護サービス事業所の間で行われる

サービス提供票などのやりとりを

専用システムを活用することで

業務の効率化やコスト削減につなげる

というものになります。

 

今回の通知では

そのシステムを活用することで

具体的にどれくらいのコスト削減につながるのか

シミュレーションができますよー

というお知らせになります。

 

システムの活用方法のシミュレーションと

勘違いしそうですが

システムを活用した場合の”費用対効果”

に関するシミュレーションツールとなっています。

 

 

そもそも

「ケアプランデータ連携システム」を活用するには

事業所同士がシステムを導入していることが

前提条件となります。

 

どれだけの事業所が

このシステムを導入しているかは

WAMNETというサイトから

確認することができます。

ケアプランデータ連携システム利用状況(WAMNET)

 

地域別に検索することもできるため

埼玉県川口市の導入状況を確認してみると

2月2日時点では

12件となっていました。

 

川口市全体の

在宅系サービスの数は

611件となっていますので

 

埼玉県川口市内で

「ケアプランデータ連携システム」を導入している事業所は

全体の1.9%

という数字になります。

 

導入を検討中の事業所にとっては

厳しい数字になるかと思います。

 

 

システム導入については

個々の事業所の判断となると

なかなか導入も進まないかもしれません。

 

本来であれば

地域の全事業所が導入することで

費用対効果も最大化できるかと思いますので

 

自治体や事業所間が連携して

一斉に導入できるような働きかけがあっても

良いかもしれないですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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