介護と仕事の両立推進シンポジウム

10月9日、都内で

「介護と仕事の両立推進シンポジウム」が開催され

それに参加してきました。

介護と仕事の両立推進シンポジウム

 

その中で、実際の企業さまの

介護と仕事の両立支援の取組事例が

非常に興味深い内容でしたので、紹介させていただきます。

 

 

東京都大田区に本社がある

社員数225名のオグラ宝石精機工業株式会社では

介護と仕事の両立推進に取組むにあたり

まずは社員アンケートから実施しました。

※厚生労働省が提供しているアンケートはこちら⇒【1】実態把握調査票[Word形式:44KB]

 

アンケート結果を集計すると

今後5年間に介護の可能性がある。

と答えたのは、全体の63%

介護の相談窓口である「地域包括支援センター」について、名前も知らない

と答えたのは、全体の73%

会社の介護に関する支援制度をどの程度知っていますか。

という質問に

制度があることは知っているが、内容は分からない・・・40%

制度があるかどうか知らない・・・42%

制度はない・・・2%

全体の84%の人が会社の制度の内容が分からないという結果だったそうです。

 

制度があるのに、「制度はない」と答えた人が複数いたことには

少し笑ってしまいました。

 

このアンケート結果は、総務担当者さんにとっては予想外の結果だったようで

あらためて社内勉強会を実施し

公的介護保険制度についてや

社内の支援制度について

理解をうながしたとのことでした。

 

 

社員一人ひとりの

介護にかかわる現状

将来的に抱えている不安など

会社側から問いかけを行わない限り

その実態は、なかなか見えてこないのかもしれません。

 

今後の介護離職対策のために

まずは社内アンケートから初めてみるのも

有効な手段のひとつになるかと思います。

 

厚生労働省のページでは

アンケートをはじめとした

仕事と介護の両立支援のためのツールを

多数用意してくれています。

ぜひ参考にしてみてください。

仕事と介護の両立支援 ~両立に向けての具体的ツール~

 

また、当社では

厚生労働省のツールを用いた両立支援セミナーを実施させていただいたり

企業様の介護相談窓口としての対応も行っております。

今後の取組みに対して

少しでもお役に立てることがありましたら、お気軽にご相談ください。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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