認知症理解の重要性

2021年4月の介護報酬改定の中で

介護に直接携わる職員のうち

医療・福祉関係の資格を有さない者について受講が義務付けられた

『認知症介護基礎研修』

 

介護にたずさわる人の中には

介護で一番最初に取得する資格といえば

『介護職員初任者研修』

を頭に浮かべる人も多いかと思います。

無資格者に受講させるのであれば

まずは『初任者研修』からではないのか?

と考える人もいるかと思います。

 

ちなみに

『介護職員初任者研修』のカリキュラムは

1. 職務の理解
2. 介護における尊厳の保持・自立支援
3. 介護の基本
4. 介護・福祉サービスの理解と医療の連携
5. 介護におけるコミュニケーション技術
6. 老化の理解
7. 認知症の理解
8. 障害の理解
9. こころとからだのしくみと生活支援技術
10. 振り返り

となっており

介護職として働くうえで

基礎的な知識や技術を学ぶ研修となっています。

 

一方で

『認知症介護基礎研修』のカリキュラムは

1.認知症の人を取り巻く現状
2.具体的なケアを提供する時の判断基準となる考え方
3.認知症の人を理解するために必要な基礎的知識
4.認知症ケアの基礎的技術に関する知識と実践上の留意点

となっており

認知症についての基礎的な知識を学ぶ研修となっています。

 

義務付けられた研修が

『認知症介護基礎研修』というのは

『介護職員初任者研修』に必要な時間が130時間となっているため

必要な研修時間も考えられてのことかもしれませんが

 

介護職として働くうえで

認知症への理解が非常に重要

ということも意味しているかと思います。

 

 

初任者研修は修了しているけれども

認知症研修は受講したことがない

という人も多いかと思います。

 

すでに

医療・福祉関係の資格を取得している人は

『認知症介護基礎研修』を受講する義務はありませんが

もちろん受講することも可能です。

 

もし

あらためて学びたいという人は

地域によってはeラーニングでも受講できますので

チェックしてみてください。

eラーニング実施団体(自治体)一覧(社会福祉法人東北福祉会)

 

認知症を取り巻く現状や

認知症ケアについては

時代の流れや研究結果によって

新たな学びもあるかもしれないので

注目したいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。