家族以外が関わることによる認知症状の変化
家族との関係の中では
明らかな認知症の症状がみられているのに
家族以外の第三者との関わりの中では
認知症状がみられなくなる
というケースがあります。
認知症になり
家庭の中では
不安症状や暴言
理由もなく動き回る
などの言動がみられるようになっても
第三者とのかかわりの中や
外出先などでは
そういった症状がみられない
というケースがあります。
よくあるケースとしては
介護認定の申請をして
認定調査員がご本人の状態を確認する際
いつも家では明らかな認知症状があるのに
認定調査員の前では
動作もキビキビと丁寧な対応ができ
質問にもハキハキと答えてしまう
ということがあります。
普段自分でできていないことも
”できます”と答えてしまう場合もあるので
認定調査の際は
家族に同席いただくことが望ましいです。
認知症介護を行ううえでは
この第三者との関わりを
うまく活用していけると良いかと思います。
家族だけで介護をしていると
本人と家族のお互いのストレスが溜まっていき
本人の認知症の進行は早くなり
家族は心身ともに疲れてしまう
という状況になりかねません。
訪問介護やデイサービスなど
介護サービスを活用して
介護の専門家との関わりを増やすことで
本人の認知症の進行を抑え
家族も介護から離れる時間が作れることで
ストレスの軽減を図ることもできます。
家族だけで行う認知症介護と
介護サービスを活用した認知症介護では
家族や本人の負担が大きく変わります。
認知症介護を行う場合には
早めに介護サービスの利用を
検討いただければと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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