田中滋理事長の地域包括ケアに関する基調講演
昨日の東京ケアウィークにも参加し
ほぼ丸一日、セミナーや基調講演を聞いて参りました。
一番印象に残っているのがタイトルにもある基調講演。
まず、田中滋さんとはどんな人か・・・
公立大学法人埼玉県立大学理事長、慶應義塾大学大学大学院経営管理研究科教授。医療経済学、医療経営学の領域で様々な業績を発表しており、地域包括ケアシステム研究の第一人者。厚生労働省社会保障審議会委員、医療介護総合確保促進会議座長、協会けんぽ運営委員長等を歴任。~Wikipediaより~
という方です。
地域包括ケアシステム研究の第一人者である方が
地域包括ケアシステムの今後の展望についてお話してくれました。
以下、簡単に講演内容をまとめさせていただきます。
そもそも地域包括ケアシステムとは何か・・・
2005年から使われ始めた言葉で、介護が必要になっても最期まで住み慣れた地域で過ごせるような社会環境を構築していきましょうというものです。
過去を振り返ってみると、
1922年に健康保険法が施行
1961年には日本国民全てが「公的医療保険」に加入できるようになりました
ーーー医療のニーズが満たされるようになりました
1980年以降、医療の発展により長寿の国となった日本では「介護」が必要になってきました
2000年に介護保険法が施行
ーーー介護のニーズが満たされるようになりました
そして今、求められるニーズは・・・
生活のニーズを満たしていく必要があります。
今後、元気な高齢者も増える中では
年齢を重ねても、生活の中で社会的な役割りをもち続けてもらうことが大切になります。
また、役割りを持ってもらう中で
高齢者世代だけを分けて考えるのではなく
元気なお年寄りも、介護や医療が必要なお年寄りも
赤ちゃんから若者世代も、障害をもった人も
生まれや国籍、性的志向も
全てひっくるめて、一緒になって考えることが大切です。
それぞれの多様性を尊重し、少なくとも排除はしないことが大事です。
今後の地域包括ケアシステム構築のためには
高齢者の力を使って地域をマネジメントするような能力
地域デザイン力が求められます。
いずれは地域マネジメントや生活支援に対して
報酬が出されるような仕組みが必要にもなるでしょう。
ものすごく簡単にまとめてしまうと、以上のような内容でした。
※多少内容とずれる部分もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
個人的には、非常に刺激を受けたお話の内容でした。
今後、私自身が地域マネジメントのスペシャリストになれるよう
業務に励んで参りたいと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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