適切なサービス量
訪問介護サービスを活用することで
ヘルパーさんが日常生活上の支援、身の回りのことを行ってくれます。
ただし、なんでもかんでも
ヘルパーさんにやってもらえるわけではありません。
ヘルパーさんを必要以上に多く利用している場合
サービスの提供が
その人にとって本当に適切かどうか
検証されることになっています。
例えば、もし
掃除や洗濯、買い物や食事の準備など
少し頑張れば自分で出来ることまで
ヘルパーさんにお願いしていたとしたら・・・
身体を動かす機会がどんどん少なくなっていき
いざ自分でやろうと思ったときに
思うように身体が動かなくなっている
という可能性があります。
本来、介護サービスは
自立支援を目的として活用いただくものです。
活用した結果
今までよりも介護を必要とする状態になってしまっては
本来の目的に反してしまいます。
介護保険法
(目的)
第一条 この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。
あくまで
本人のできない部分を支援し
できる部分はご自身でやっていただく
ただ介助すること、お世話することが
介護サービスではなく
自立した日常生活を営むことができるよう支援することが
本来の目的となっています。
だからこそ
ヘルパーさんを多く活用することで
本人ができる能力まで奪ってしまっていないか
サービス量が適切かどうか
検証が行われています。
無理してサービスを使わないでいることも問題ですが
サービスの使いすぎもまた問題になります。
何事も、バランスが大切ですね。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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